白内障・緑内障の治療について

人の目はよくカメラにたとえられます。
カメラのレンズに相当する働きをするのが水晶体です。
この水晶体が白く濁り、視力が低下する病気が白内障です。
以下のような症状が現れます。
1.かすんで見える
2.まぶしくなる
3.暗くなると見えにくくなる
4.一時的に近くが見えにくくなるが遠くは見えにくくなる
5.二重、三重に見える



■ 白内障の手術

白内障は、平均寿命の延長・老齢人口の増加にともない、
今後ますます増えていく眼疾患の一つです。
白内障手術は、通常水晶体の濁りが進行して視力が低下し、
日常生活に支障をきたすようになると水晶体を摘出します。
水晶体を取り除いたあとは、眼鏡をかけるか、コンタクトレンズを装着するか、
眼内レンズを挿入することにより視力の回復が期待できます。
現在、日本では、一年間に約50万人の人が白内障の手術を受けています。
白内障は、適切な治療により、視力の回復が望める疾患です。

■ 白内障の手術の時期


手術については、昔はかすんで見えにくくなってから
手術をしてきましたが、白内障手術の進歩により
現在ではまったく変わってきました。
以下に手術する目安を挙げてみました。
   


1. 老眼鏡をかけて新聞が読める視力は0.5以上 必要です。 両眼の視力が0.5以下であれば両眼とも手術の時期です。


2. 片眼が0.5以下で他眼がよく見えている場合には、
すぐに手術は必要ありませんが、遠近感が悪くなり、
両眼視ができなくなればやはり手術の時期です。


3. 室内では、視力が良くても、戸外や逆光ではまぶしくて極端に 見えにくくなる場合には、視力が室内で0.5以上 あっても手術の時期です。


4.職業上やその他の理由(車の免許など)で、0.7以上の
良好な視力が必要であれば、0.6でも手術の時期
になります。


5.片眼をすでに手術し、良好な視力が得られている
場合には他眼が0.6でも手術をすることにより両眼視が
可能になります。
   

■ 白内障日帰り手術について

日帰り手術とは、白内障手術を受けた後、一時的に病院で安静にした後
その日のうちに帰宅する手術です。
白内障手術は、近年の技術の進歩にともない、日帰り手術でも手術を受けて
いただけるような極めて安全な手術になりました。
しかし、手術を受けていただくにあたって、手術を安全に終え成功に導くために、
是非協力していただきたい注意点・条件がいくつかございますので
ご理解いただくようお願い申し上げます。


1.手術は局所麻酔で行い帰宅していただきます。
 したがって近くに住んでおり万一の場合にもすぐ医師と連絡でき、
 指示通り対応できる方。
 また、自宅が当院から遠い場合は、ビジネスホテルを予約していただきます。

2.手術後は徒歩、電車やバス、などさまざな方法で帰宅していただきますが、
 可能な限り家族のかたの付き添いがあれば理想だと思います。

3.心臓病、腎臓病、呼吸器病、糖尿病などがある場合、
 全身状態によっては、手術に支障をきたすこともありますので、
 手術前に充分な検査をおこない、また他の内科医院や
 病院などの医師と綿密な連絡を取らせていただいた上で、
 日帰り手術の適否を決定させていただきます。
 現在、治療中の病気などがありましたら、必ず医師に申しつけてください。

4.手術の予定が決まった後でも、手術日前に体調に変化を生じた場合には、
 内科の主治医にご相談いただくか、速やかに当院にご連絡ください。
 万全な手術を行う為に、病態によっては延期、中止する場合がありますのでご了承ください。

■ 白内障手術の費用

白内障手術および眼内レンズの治療費用は保険対象になります。
平成4年4月以前は眼内レンズは保険適応外だったため、
実費(約10万円程度)が必要でしたが、現在は眼内レンズも保険対象となっております。

通院期間や治療内容は少し個人差があり、加入保険によっても
自己負担額に差があります。詳しくはスタッフにお尋ねください。

●緑内障とは

緑内障とは、視神経が障害され、視野が狭くなる病気です。
正面を向いて、前方を見た時に、片目で見える範囲を、視野といいます。
緑内障になると進行性に、視野が狭くなり、失明につながる怖い病気です。
初期段階は、中心部から離れた部分(特に鼻側上部から下部に多い)に、
見えない場所が出来て、自覚症状がないまま徐々に広がっていきます。
緑内症には以下のような種類があります。視神経は、目と脳を連絡する神経線維の束です。
ものを見る上で、非常に重要な役割を担っていますが、
とても傷つきやすい組織です。
視神経が傷つく主な原因のひとつに眼圧上昇があります。

眼圧とは、目の硬さのことですが、血圧と同じように
mmHg(水銀柱)で表します。
正常値は、10〜21 mmHg (統計的には15〜17 mmHgぐらいの方が
一番多いのですが)で、この値が正常値を超えると視神経が、
障害を起こしてしまいます。

原発閉塞隅角緑内障
隅角と呼ばれる部分が狭くなったり閉塞して起こる緑内障です。
続発緑内障
ほかの病気や薬の影響で眼圧が上昇し、起こる緑内障です。
正常眼圧緑内障
眼圧は、正常範囲なのに起こる緑内障です。
日本人の緑内障の6割を占め,40歳以上の
17人にひとりと、言われています

● 緑内障の治療について

緑内障の治療は、眼圧のコントロールです。
一度障害された視神経は、もとに戻らないので、それ以上
悪くさせないようにします。


薬物療法

緑内障の点眼薬は、どんどん開発されており、
一剤で効かない場合は、多剤併合療法を行います。
点眼でもコントロールできない場合、一時的に内服薬を使用します。


レーザー治療
緑内障の種類によってレーザー光をあてる場所が異なりますが、
やはり眼圧のコントロールを目的とした治療です。